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天草を「イルカの聖地」に!人にもイルカにも優しい海《天草ドルフィンリング》

更新日:2019年11月20日


ファイナリスト 髙﨑 ひろみさん
天草を「イルカの聖地」に! 人にもイルカにも優しい海《天草ドルフィンリング》(高﨑ひろみさん)

「天草ドルフィンリング」 高﨑ひろみ


私が実現したい夢は、天草(通詞島)が名実ともに「イルカの聖地」として、地域が覚醒し、それを世界に届けること。そしてシンプルなレジャーとしてのイルカウォッチングから、エコツーリズム、研究拠点、地方創生、SDGs の現場のロールモデルとして、イルカとともに地域の価値をアップデートし、これからの時代に求められる事業へとシフト拡大していきます。



事業内容

ただ見るだけのイルカウォッチングでなく、より深く楽しくイルカを知る学習プランの提供を行う。

乗船中もインタープリターが同行し、ガイドする。イルカを取巻く環境を説明するため、通詞島を周遊するルートを取り入れる。文化、歴史、自然の営みの背景、「天草のイルカ」についての特徴や、課題などについて伝え、ラダー形式でステップアップしていくプログラムなど。その他、教育機関の課外活動や、夏休みの研究、動物系専門学校生の研修、リトリートのプランや、キャンプなど、質の高いソフトを提供する。さらに長期的には、インタープリター養成コースなど。



事業のきっかけ

物心ついたときからイルカが大好きで、これまでに世界各地に出向いた。振り返ると、高校生のときに体験した、フロリダドルフィンリサーチセンターでのキャンププログラムに感動したことが私の原点となっている。あのときに「いつかこのキャンププログラムを日本で実現したい」と人生をかける夢を描いた。

 2015 年に初めて天草へ。そして野生のイルカたちに会ったとき、「天草はイルカの聖地」「私はここで夢を実現することになる」と、それまでには味わったことのない衝撃を受けた。2017年東京から移住、活動を始めることになった。

 天草市二江地域ではイルカへの影響の少ない伝統的な素潜り漁が縄文時代から受け継がれ、現代でもイルカも人も豊かな漁場の恩恵を享受し、共生している。このような自然の営みを体験する場、そして危機的な環境課題に対する学びとアクションの場、さらに研究のフィールドとしてなど、これだけの要素を含むエリアはなかなかない。しかもイルカは世界のカリスマ、アイドルといえる存在である。しかしこれまでに地元の方がその魅力について学び、触れる機会はなかった。そのため、この地域が秘めている可能性や価値を実感している方も少ない。現状のイルカウォッチングが、イルカを見に行く、というシンプルなプランしか提供していないことが非常にもったいないと感じている。

 イルカ、クジラの産業では、短絡的な経済効果のみに人々の意識が向き、肝心な野生動物への配慮に欠けることがこれまでにも多くみられてきた。地球環境の変化に加え、イルカたちへのハラスメント行為など、あらゆる影響が数十年後にあらわれはじめ、個体数の大幅な減少や、生息域の移動、崩壊がおきているといわれている地域も少なくない。天草でも同様のことが起こりかけていると危惧される。これらの情勢から学び、一歩踏み込む風穴をあけることはできないだろうか。

 エコツーリズムの新展開を目指す「学びの場」として、天草の地域資源の見直しとアップデートが求められている時期だと考えている。人にもイルカにも優しい、持続可能なドルフィンレジャーのあり方を模索し、より良いビジョンを求めて、この事業にチャレンジする。







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